子供達も大きくなり、一緒に遊んで過ごす年齢ではなくなった家族にとって、食事の時間は家族の団欒の大きな要素だと考えます。
　そんな家族の団欒の象徴である食事のひと時をガーデンで過ごして頂きたい。そんなひと時を室内では感じることのできない屋外ならではのシーンをお作りさせて頂いた作品です。

もともとは芝生の手入れを軽減するためにタイルデッキを作りたいというご要望からお打ち合わせがはじまりました。

玄関アプローチがお庭の中央を横切らないといけない建物配置のため、アプローチとタイルデッキは同じタイルで統一しながらも、張り方を変えることでそれぞれに個性と統一性を持たせました。

タイルデッキの上部には電動ルーバーのついたポーチルーフを取り付けました。朝、昼、夕方の日の入り方に応じてルーバーの位置を変えて快適にお過ごし頂けますし、雨の日はルーバーを畳めば雨水も防げます。また、夜はライティングで昼間とは違った表情のお庭をお楽しみいただけるのも魅力の一つです。

芝生の先に設えた花壇の中にはコールテン鋼でつくったオブジェをしつらえました。
時間の経過と共に色に深みが増すコールテン鋼が草木の成長と共にお庭を味わい深いものにしてくれます。